胎蔵曼荼羅 THE MAHĀKARUṆĀ GARBHAKOŚA MAṆḌALA

¥25,000

曼荼羅とは、ある特定の世界を芸術的に表現したものですが、実に、私たちが目覚めや悟りに向かって進化して行く方法を示す青写真でもあります。
曼荼羅は、自らの意識をある特定のエネルギーに焦点を当てさせてくれるだけでなく、そのエネルギーを使うことで気付きや洞察を広げてくれます。

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説明

「曼荼羅」セミナーは、真言密教の世界とは何かをご紹介するものです。真言宗は、八〇四年空海によって開かれ、現在にまで引き継がれています。そこで使われるご真言には、悉曇(シッタン)と呼ばれる梵字を使います。

曼荼羅とは、ある特定の世界を芸術的に表現したものですが、実に、私たちが目覚めや悟りに向かって進化して行く方法を示す青写真でもあります。

この画像の曼荼羅は、仏の尊形に基づいたもので、大曼荼羅と称しますが、この他にも悉曇(シッタン)の種字(シュジ)に基づいて描かれた種字曼荼羅や、仏のご誓願に基づいて描かれた三昧耶(サマヤ)曼荼羅もあります。

曼荼羅は、自らの意識をある特定のエネルギーに焦点を当てさせてくれるだけでなく、そのエネルギーを使うことで気付きや洞察を広げてくれます。真言密教では、金剛界と胎蔵の二つの曼荼羅を一対にし御本尊としてもお祀りされます。

曼荼羅に描かれている仏は、いずれも進化し続ける意識の姿を現しています。
金剛界曼荼羅は顕現した世界(男性面)を、大悲胎蔵曼荼羅は不生(女性面)を表しています。その両方を合わせて、二元を超えた状態である不二を表現しています。その在りようを、悉曇ではアドヴァヤと称します。
顕現と不生の間に分離はありません。また一対の曼荼羅は、人と仏の間に分離がないことを示しています。その根本において、私たちの誰もが意識の目覚めを待つ仏なのです。これが真言宗の礎であり、この過程を真言宗では、悟りもしくは即身成仏と呼んでいます。
9月もしくはそれ以降に、アメリカの天地寺には、この一対の曼荼羅がありますが、それに開眼作法(カイゲンサホウ)をオンラインで行う予定です。開眼作法とは、僧侶が、星を超えた波動を通じて、開眼したい対象と宇宙との間のリンクをオープンにする方法です。一旦、この作法が行われると、開眼を施したものは、もはや物ではなく、生きた存在となります。

The Mahākaruna Garbhakośa Maṇḍala
胎蔵曼荼羅とは

可能性がもつ未だ表されていない世界(女性面)を示しています。セミナーの一日目には、この胎蔵曼荼羅にある十一院とは何かを探ります。
1.The vibration of The Central Dais Mansion, Chūtai-hachiyō-in 中台八葉院
2. The vibration of the Universal Knowledge Mansion, Henchi-in 遍知院
3. The vibration of the Avalokiteśvara Mansion, Rengebu-in or Kannon-in 蓮華部院 or 観音院
4. The vibration of the Vajrapāṇi Mansion, Kongōshu-in 金剛手院
5. The vibration of the Mansion of the Mantra Holders, Jimyō-in 持明院
6. The vibration of the Śākyamuni Mansion, Shaka-in 釈迦院
7. The vibration of the Mañjuśri Mansion, Monju-in 文殊院
8. The vibration of the Sarvā nivāraṇa viskambhī Mansion, Jokaisho-in 除蓋障院
9. The vibration of the Kṣitigarbha Mansion, Jizō-in 地蔵院
10. The vibration of the Ākāśagarbha Mansion, Kokūzō-in 虚空蔵院
11. The vibration of the Susiddhi Mansion, Soshijji-in or Soshitsuiji-in 蘇悉地院

この十一院は、三百以上の仏を表わしていますが、ここでは、十一院の悉曇名を使って、その十一のスペースの一つ一つをオープンにする短い瞑想を行います。

 

<大悲胎蔵曼荼羅の感想>

・最初は、自分が分からないというか、探ろうとしても何もないという段階でした。
進んでいくうちに、自分が全体というか、全てなんだと感じるようになりました。
また、自分の価値観や執着を手放していくと「すべてが等しい」と感じ、何かに共鳴する感覚もありました。私はここから生まれ、またここに帰るのか。そんなことを感じました。

<僧侶の方のご感想>

胎蔵曼荼羅の各院のエネルギーを順番に関連も含めて追うことで、今まで自分が胎蔵曼荼羅でエネルギーを追い切れずに分からなくなる箇所が明確になりました。具体的に大きくは以下の4つです。
・一切如来智印の三角がインドでは下向き(女性)が唐では上向き(男性)となったこと
・三重の菩提心→慈悲→方便の流れの対象が、インド(大日経・善無畏系)と唐(ブッダグヒヤ・不空系)で相違していること
・インドでは当初三重であった文殊・除蓋障・虚空蔵・地蔵が、それぞれバラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ・シュードラに対応が方便と関連していること
・外金剛部院のヒンドゥーの神々が、インド(大日経・善無畏系)では釈迦院と同レベルであったのが、唐(ブッダグヒヤ・不空系)では外側へ行き更に多くの存在が追加されていること。
手掛かりとして、インドの胎蔵曼荼羅では無く、唐で加えられた蘇悉地院が虚空蔵院との関連からセミナーで探ることが出来たことが挙げられます。今後はこれらを意識に入れながら更に探って行きたいと感じています。また、各院の中の具体的な仏を体験していくのが更に楽しみになりました。